| チェルノブイリ汚染分類 | Cs137 kBq /m^2 | 郡山市 | ルギヌイ地区(農地面積) |
| 移住義務 | 555- | 0 (0%) | 2 (0.6%) |
| 移住権利 | 185-555 | 19 (16.1 %) | 42 (12.7%) |
| 管理強化 | 37-185 | 69 (58.5 %) | 283 (85.2%) |
| -37 | 32 (27.1 %) | 5 (1.5%) |
表は矢ヶ崎克馬氏が福島集団疎開裁判意見書甲49で「ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態」と文科省調査結果を基に作成(表記を一部修正)。
「チェルノブイリ事故による放射能災害―国際共同研究報告書」(今中哲二編、技術と人間、1998 年)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/J-Version.html
第4章「疫学研究と健康統計データ」18節「ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態」(イワン・ゴドレフスキー、オレグ・ナスビット:ルギヌイ地区医療協議会、ウクライナ科学アカデミー・水圏生物学研究所)
福島集団疎開裁判・矢ヶ崎意見書甲64(「ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態」を収載)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou64.pdf
福島集団疎開裁判・矢ヶ崎意見書甲49
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou49Yagasaki-opinion.pdf
文部科学省による埼玉県及び千葉県の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月29日)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092917_1.pdf
「ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態」によれば、同地区ではチェルノブイリ事故前の1984年には胃がんの診断後余命が62カ月であったが事故後の96年には2.3カ月に短縮するなど、「事実上すべての患者に免疫力の低下がみられた」。内分泌系では、子どもたちの間で甲状腺疾患数が88年〜90年に1000人当たり10件だったのが、95年までに90件以上に上昇し、甲状腺腫数も91年までのゼロから95年までに1000人当たり約13症例に上昇している。新生児罹病率も86年までの1000人当たり50人前後から88年以降は約150人〜300人以上に増加している。事故前にはまったく記録されていない「間脳の障害を伴う自律神経失調症」が事故後に急増するなど、精神神経障害も増えている。若者の高血圧の増加など老化指標が確認されており、事故前(84年〜85年)の平均寿命75歳が事故後(90年〜96年)は65歳になった。
ルギヌイ地区の管理強化地域(東葛地域の汚染レベル)を含む汚染地域では全身カウンターによる定期検診が子どもだけでなく大人にも実施されている。
太田光征
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我孫子に住んでいます。
心配が増幅されう内容ですが、表については単位がわからないので、お教えください。
太田です。
セシウム137の単位は1平方メートル当たりのベクレル数ですが、k(キロ、1000)が前についています。
「管理強化」は37-185kBq/m^2、つまり3.7万〜18.5万Bq/m^2ですから、文科省がキロなしの単位で公表している東葛地域のレベル1万〜6万Bq/m^2(2011年9月)と重なるわけです。
各分類が占める割合(%)は、ルギヌイ地区については農地面積であることを「ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態」で確認しました。郡山市については居住区数なのか面積なのか確認していませんが、汚染レベルの大まかな比較としてはいずれでも違いはないでしょう。